【コラム】交通事故の損害賠償とライプニッツ係数

事務員:交通事故の損害賠償請求の仕事をしているときに、

    ライプニッツ係数(らいぷにっつけいすう)という言葉を見たのですが、

    ライプニッツ係数とは何ですか。

弁護士:交通事故の損害賠償におけるライプニッツ係数は、後遺障害(後遺症)

    逸失利益や死亡事故の場合の逸失利益を計算するために使います
    このコラムでは、後遺障害(後遺症)逸失利益に限定して説明します。
    
弁護士:現在手元にある1万円と1年後に受け取る1万円の経済的な価値は異なりますね。

事務員:そうですね。現在手元にある1万円のほうが、1年後に受け取る1万円より

    価値が高そうですね。

弁護士:例えば、後遺障害(後遺症)逸失利益を計算するときに、

    例えば、基礎収入を300万円、労働能力喪失率を5パーセント、

    労働能力喪失期間を3年間とします。
    基礎収入×労働能力喪失率は、この場合15万円ですね。
    そうすると、1年後に受け取る15万円、2年後に受け取る15万円、

    3年後に受け取る15万円の現在の価値を算定する必要があります。

    この現在の価値は、45万円ではありません。
    
事務員:そうですね。

弁護士:現在(注)の交通事故の損害賠償実務では、通常、

    これを年5パーセントのライプニッツ係数を用いて計算します。
    ちなみに、3年のライプニッツ係数は、約2.7232です。

事務員:そうすると、基礎収入300万円、労働能力喪失率5パーセント、

    労働能力喪失期間3年間の逸失利益は、概算で、

    300万円×0.05×2.7232=40万8480円となるのですね。

弁護士:そうですね。

事務員:ライプニッツ係数は、技術的な話でなかなか難解ですね。
    弁護士さんによく相談したほうがよさそうですね。
    
(注)この原稿は、平成30年4月に作成しました。

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弁護士 寺部光敏

愛知県豊橋市出身 名古屋大学法学部を卒業後、弁護士となる。豊橋に根付いた寺部法律事務所の代表弁護士。20年以上の弁護士歴で得た豊富な経験を活かし、交通事故に苦しむ人を一人でも救うため弁護活動を行っている。

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