会社役員の休業損害は?役員報酬はどうなる?
ご質問
私は、株式会社の代表取締役であるとともに、すべての株式を所有しています。
私の経営する会社は、小売業であり、社員はパートを含め約30名です。
私は、先日、自動車を運転していましたが、渋滞のため、停車していたところ、後ろからきた自動車に追突されました。
私は、頚椎捻挫、腰椎捻挫の診断を受け、整形外科と接骨院に通院しました。
私は、約3ヶ月通院し、先日、症状固定となりました。
私は、通院日には、やむをえず遅刻して出社していました。
私は、役員報酬について休業損害を請求できるのでしょうか。
弁護士の回答
取締役の報酬については、労務の対価部分だけでなく、利益配当的部分がある場合があります。
取締役の報酬のうち、利益配当的部分については休業損害が認められないことが通常です。
もっとも、実務上、取締役の報酬のうち、労務の対価部分がどれだけかの認定は、多くの場合容易ではないと思います。
休業損害について分からないことがありましたら、弁護士までご相談ください。
The following two tabs change content below.
弁護士 寺部光敏
愛知県豊橋市出身 名古屋大学法学部を卒業後、弁護士となる。豊橋に根付いた寺部法律事務所の代表弁護士。20年以上の弁護士歴で得た豊富な経験を活かし、交通事故に苦しむ人を一人でも救うため弁護活動を行っている。
最新記事 by 弁護士 寺部光敏 (全て見る)
- 交通事故の後遺症等級認定の手続きをすると、損害賠償請求権について、時効の更新(中断)になりますか? - 2023年12月10日
- 交通事故の損害賠償において、専業主夫の場合も、休業損害を請求できますか? - 2023年12月4日
- 交通事故の被害者が、通院中、MRIを撮影するために他の病院に通院する場合、どうすればよいですか? - 2023年9月22日
- パートとして働いている主婦が、交通事故の損害賠償について、主婦としての休業損害を主張することができるのでしょうか? - 2023年8月10日
- 交通事故の損害賠償において、労災保険から受け取ったお金は、相手方保険会社から受け取る損害賠償金から差し引かれますか? - 2023年2月23日